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【味に影響あり】味覚と視覚の関係でわかる料理の見た目が大事な理由

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  • 料理の見た目ってどのくらい大事なの?
  • 見た目って味にも影響するの?
  • 見た目が悪いとどうなるの?

料理の見た目はとても大事でこのことを知らずにいると損をします。

というかもう損をしているかもしれません。

料理業界で18年間料理人として働いていたラングといいます。

料理人として働いていた経験をもとに料理の見た目についてわかりやすく解説します。

この記事を読めば料理の見た目が大事で重要なことかわかります。

この記事を読んだ後は、「料理の見え方」を意識するようになり損をすることはなくなります。

今まで「料理の見え方」を気にせず損をしていたことが、「料理の見え方」を意識するだけでプラスになります。

料理の見た目がなぜ大事なのか

料理の見た目は、食欲を刺激するだけでなく、食事の満足度や楽しさ、美味しさに大きく影響する重要な要素の一つです。

以下に、料理の見た目がなぜ大事なのか詳しく説明します。

食欲を刺激する

見た目の美しい料理は、視覚から食欲を刺激します。食べる前から、料理が美味しそうだと感じることで、食事を楽しみながら食べることができます。また、見た目が美しいと、食事をする時間を特別なものに感じることができ、食事そのものをより豊かな体験に変えることができます。

味や香りを演出する

見た目が美しい料理は、料理人が技術や創造性を使って、食材を美しく盛り付けることで、味や香りをより引き立てることができます。

例えば、同じ材料を使っても、盛り付けの仕方によって、同じ味でも全く違う印象を与えることができます。

満足度を高める

見た目が美しい料理は、食べた後の満足度を高めることができます。美味しくいただいた料理を目に見える形で確認することで、食事の満足度が高まります。

また、美しく盛り付けられた料理は、高級感や贅沢感を感じることができ、より特別な食事体験を演出することができます。

サービスの品質を示す

見た目が美しい料理は、料理人や店舗の技術力やサービス品質を示すことができます。美味しいだけでなく、見た目にも配慮された料理は、料理人や店舗のレベルの高さをアピールすることができます。

また、お店の雰囲気やコンセプトと合わせた美しい盛り付けは、お客様に店舗の特色やコンセプトを伝えることができます。

見た目が美しいだけで宣伝に

social media

現代社会では、SNSなどを通じて料理の写真を共有することが一般的になっています。このような場合、見た目が美しい料理は、多くの人に共有され、話題になりやすくなります。

そのため、レストランや飲食店がSNS映えする料理を提供することで、宣伝効果を得ることができます。

見た目だけを重視してはいけない

見た目が美しい料理は、食欲を刺激するだけでなく、味や香りを演出し、満足度を高めるとともに、料理人や店舗の技術力やサービス品質を示すことができます。

そのため、レストランや飲食店では、見た目にもこだわった料理を提供することが重要ですが注意しなければいけない点もあります。

見た目が美しい料理を提供するために、味や香りを犠牲にしてしまうことは避けるべきです。

見た目が美しいだけで、味や香りが物足りない料理は、お客様の満足度を下げる可能性があります。

そのため、料理人は、見た目にもこだわりながら、味や香りをしっかりと考慮した料理を提供することが大切です。

料理の見た目は、食欲を刺激するだけでなく、食事の満足度や楽しさ、美味しさに大きく影響する重要な要素です。

そのため、料理人や飲食店は、見た目にもこだわりながら、味や香りにも配慮した料理を提供することが求められます。

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先入観と錯覚

よく言われている「料理は見た目が8割」「料理は見た目が全て」「料理は見た目が命」

これは本当なのか?

ほぼ正解です。

料理を食べる前に必ず料理を見るので、そこで味が決まることもあります。

同時に美味しそうか美味しくなさそうかも決まります。

有名な例として、かき氷のシロップの味は、ある特定の商品を除いて全て同じ味です。

かき氷錯覚

「メロン味」「イチゴ味」「レモン味」どれも同じあじです。

違うのは

  • 着色料
  • 香料

です。

  • 「メロン味」ならメロンの香りがする香料
  • 「イチゴ味」ならイチゴの香りがする香料
  • 「レモン味」ならレモンの香りがする香料

これは脳の錯覚で

  • 緑はメロン
  • 赤はイチゴ
  • 黄色はレモン

と認識しているんです。

味は食感、舌触り、温度、匂い、食材の色などを五感で感じその結果を含めたものが味です。

もしハンバーグのソースやカレーライスが青かったらどんな風に感じますか?

先入観で美味しそうに見えない

美味しそうに見えませんよね。

ハンバーグのソースやカレーライスに合った色が先入観として脳にインプットされているので、そのインプットした色からかけ離れた色に置き換わると「美味しいそう」とは思わなくなってしまいます。

このように料理(食べ物・飲み物)は食べる前に味を感じています。

料理は見た目の色が大事なので、料理にふさわしい色を意識しましょう。

それを無視するとかなり損です。

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料理の見た目で損をしていませんか

これから食べようとする料理が目の前にあれば必ずその料理を食べる前に見ます。

というか、見えてます。

当たり前ですよね。

ということは目の前にある料理の見た目でこれから食べる料理の印象が決まるということです。

  • 見た目がよくない料理
  • 見た目が良い料理

どっちの料理を食べたいかと聞かれれば、もちろん見た目が良い料理です。

もしあなたが料理を作ってあげた人に見た目を気にせず盛り付けてしていたらどうでしょうか?

今は、見た目= 盛り付け とします。

ただ作ったものをお皿に乗せただけの料理だとしたら。。

料理を作ってあげた人が成人以上の人だとしたら、見た目を気にせず料理を盛り付けることは損をします

とくに料理を作ってあげた相手が料理に興味がある人・外食によく行く人だとしたら、損をする度合いが大きくなります。

ここでよく食べられているスパゲッティを例に何も気にせず盛り付けたものと、見た目を気にして盛り付けた例をあげてみます。

  1. お皿にそのままスパゲッティをのせただけ
  2. スパゲッティをお店のように高さをつけたもの

相手が喜ぶのはどちらですか。

2番ですよね。

1番と2番の料理を出されたしての心理はこうです。

1.お皿にそのままスパゲッティをのせただけ

  • 適当に盛り付けてる
  • 愛情が感じない
  • 料理にはそれほど興味がない

2.スパゲッティをお店のように高さをつけたもの

  • 美味しそうに見える
  • 料理が好きなんだなぁ
  • 愛情を感じる
  • 料理上手な印象が残る

どうでしょうか。

見た目を気にした盛り付けにするだけで、相手に好印象を持たれます。

たった数秒の盛り付けだけです。

盛り付けの基本は円すいです

盛り付けの基本は円すいです

今まで盛り付けをあんまり気にしてなかった人、どうやったらうまく盛り付けられるかわからなかった人。

安心してください。

基本を覚えれば今日からでもすぐにできます。

覚えるのは

盛り付けの基本は円すい

たったこれだけです。

日本人は円すい形に盛り付けられたものに対して美しさと美味しさを感じます。

とくに日本料理は円すい形で盛り付ける事が基本になっています。

代表的な例だと、お刺身です。

お刺身は大根のツマの上にお刺身をのせて高さを出すことで美味しそうに見えます。

このように高さを付けて盛り付けることで料理の見た目がガラリと変わります。

ラング
ラング
高さを出すことで上品な印象も与えることができます。

これはスパゲッティにも言えます。

イタリアンレストランのスパゲッティもスパゲッティをひねって高さをつけて盛られています

とりあえず円すいを意識して高さをつければOKです

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料理の見た目は奥が深い

一口に料理の見た目と言っても奥が深いんです。

きれいに見える料理

きれいに見える料理とは、飾り立てられた料理です(いい意味で)

よく「料理は目でも楽しむ」と言います。まさにそれです。

「飾り立てられた」というとちょっと語弊があるようなオーバーな言い方ですですけど、上手に飾られたという意味です。

見た目に重きを置く代表的な料理だとパーティー・宴会料理・結婚式の料理がそうですね。

ミラープレートに美しく盛られた料理はとてもきれいです。美しく盛られた料理はパーティーに華を添えます。

僕もパーティーの料理の盛り込みはなるべく派手に華やかに盛り付けていました。

パーティーや宴会料理の盛り込みでは「派手」「華やか」かを意識するので、食べれないもの(飾り用のもの)も一緒にプレートに飾ります。そうすると一気に豪華に派手に華やかになります。

日本料理も食べ物以外のものが飾りとして用いられる事が多いですね。

例えば、飾り用の葉です。「柿の葉」「紅葉」「南天」など色々あります。

日本料理の場合は季節感や縁起をとても大事にするので、必然と季節の葉を用います。

飾り過ぎはマイナスにもなる

最近よく見かけるのが、お皿の上が花だらけになっている料理。

とくにフレンチ系で多く見られますね。

確かに花が沢山あれば女性のお客様は喜びます。

しかし、どうでしょう?

それは料理に感動しているのでしょうか?

ひょっとして飾られたたくさんの花を見てきれいだと思っているのではないでしょうか。

まあそうした意図で作られた料理ならそれが正解ですけど。

でも飾りたくなる気持ちもすごくよくわかります。

お皿の上にいろんな色があるだけで一気に見た目がきれいになります。

でも料理人目線でいうと、「きれい」と言われるより「美味しそう」って言ってもらうほうが嬉しいですね。

お花を使ってお皿を飾るのは、これはここ数年で食用花の普及がすすんだことも要因になっていますね。

美味しそうに見える料理

料理人は「きれいに見える料理」より「美味しそうに見える料理」のほうが好きだと思います。

もちろん一般の人もそうを感じる方も多くいらっしゃると思います。

では美味しそうに見える料理とはどういうことかわかりやすい例を見てみましょう。

Aのすし
Bのすし

AのすしとBのすしはどちらが美味しそうに見えましたか?

ほとんどの人はBのすしと言うはずです。

どうしてBのすしが美味しそうに見えたのか?

その理由は簡単ですよね。

今までに両方のすしを食べたことがあるから。

またはBのすしがお寿司屋さんの寿司だということを知っていて、それが美味しいはずだと思っているからです。

「美味しそうに見える料理」ってわかりますよね。

「美味しそうに見える料理」のすごいところは、先に話した「きれいな料理」とは違い飾りがなくても、見た目が良い料理になっているということです

「美味しそうに見える料理」にはそれなりの理由がある

ここからは少し料理人目線でのお話になります。

興味がある方は聞いてください。

料理の仕事をしていると、「きれいに見える料理」より「美味しそうに見える料理」を作りたい人が多いです。

かといってパーティー・宴会料理を否定しているわけではありません。

実際、パーティー・宴会料理も美味しいことが最低条件という中で料理を作っていますから。

そこにプラスαでパーティー・宴会に特化した盛り付けを行っているのです。

話を戻します。

なぜ料理人は「美味しそうに見える料理」が好みなのか。

料理人は「美味しそうに見える料理」の向こうが見えるから。

ラング
ラング
料理を作っているからこそわかることがある

どういうことかというと、なぜ「美味しそうに見える料理」になったかを想像できるんです。

先程の例で言うと、Aのすしの場合はシャリは機械で作られていてマグロは冷凍のメバチマグロでシャリの上のマグロをのせただけ。というところまでわかります。

次にBのすしの場合、マグロは生の本マグロ(クロマグロ)で3日以上寝かせて熟成されている。シャリは赤酢を使いこだわっている。

すしの握り方は口の中で解けるような絶妙な握り具合になっている。というところまで想像できます。

つまり「美味しそうに見える料理」は料理が完成されるまでの仕事が見えるのです。

美味しく見えるにはそれなりの理由があるのです。

いい仕事が「美味しそうに見える料理」を作る

まさにそうなんです。

いい仕事が「美味しそうに見える料理」を作るんです。

仕事ができる料理人の特徴

寿司でもラーメンでもそばでもステーキでも揚げ物でもハンバーグでも同じです。

経験と知識は必要ですが、材料の吟味から料理が出来上がるまでしっかり仕事をしていると完成した料理は美味しく見えるんです。

そして美味しいんです。

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まとめ

料理の見た目は味に影響します。

見た目で味が決まると言っても過言ではありません。

料理の見た目を気にしないでいると、損をしてしてしまうことがあるので、誰かに料理を作って上げる場合は最低限「円すい形」に盛り付けるようにしましょう。

料理の見た目は奥が深いです。

見た目が「きれいな料理」も「美味しそうに見える料理」もとても大事なことです。

やはり料理は目でも楽しむ事ができるほうが絶対いいはずです。

そして食べても美味しければ、一つの料理で2度楽しめることになりますからね。

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