【これで安心】結婚式のフランス料理のメニュー構成を簡単解説
- 今までフランス料理のコースを食べたことがなくて…
- 料理の出る順番がわからない。
- 料理の内容がわからない
意外と今までにフランス料理のレストランには行ったことがなくて、結婚式がはじめてのフランス料理のコースという人もいますよね。
これから説明することは一般的な披露宴のフランス料理のコースの構成です。
料理人として18年間の経験をもとにフランス料理に馴染みがない方にも結婚式のフランス料理の基本のメニュー構成をわかりやすく簡単に解説します。
※これはもちろん各式場で異なる場合もあります。
この記事を最後まで読むことで結婚式のフランス料理のコースの構成を知ることができます。
予備知識があると、試食会付きのブライダルフェアに行くのが楽しみになると思います。
メニューの基本構成
これから解説するのは結婚式(披露宴)提供されるフランス料理のコースの基本構成です。
各式場の料理のプランなどで皿数が変わりますが、これから解説する構成が基本となります。
前菜
前菜:オードブル(仏:Hors-d’œuvre)
披露宴のフランス料理では一番はじめに出される料理がオードブルです。
これはフランス料理も日本料理も中華料理も共通するところですね。
コース料理なので、いきなりメインの料理が最初に出てくることはありません。
オードブルは一皿の量は少量で、胃を整え食欲を促すという役割を持っています。
僕の経験上、オードブルに使うソースは割と酸味の効いたソースを使っていました。
これは酸味を効かせることで食欲を刺激して食欲が増す効果があります。
オードブルはかなり重要な料理です。
コースの一番最初に出てくる料理なので、素晴らしいオードブルが出てくれば招待されたゲストが次に出てくる料理に期待を膨らませることができます。
それだけ重要な一皿なのです。
披露宴の料理は味もさることながら、見た目が華やかな方がインパクトがあります。
ちょっと余談ですが、僕は料理の仕事をする前までは、オードブルと言えば惣菜のオードブル盛り合わせのイメージが強かったです。
エビフライとか唐揚げとか肉団子とかいろいろ盛り合わせてパセリとレモンが添えられているあれです。
けっこう僕と同じイメージを持ってる人いるんじゃないかなぁ
そして料理の仕事を始めてから知った「生ハムメロン」は衝撃的でしたね。今でも生ハムとメロンは別々で食べたいと思っています。
スープ
スープ:(仏:Potageポタージュ)日本で一般的にはスープはSoupeなのでメニューもスープとなっています。
結婚式のフランス料理のスープは、圧倒的に多いのはコンソメです。
見た目ではわかりませんがコンソメは出来上がるまでに時間と手間がかかる極上のスープです。
そのコンソメを一度口にしたら、その奥深い味に思わず「美味しい」と思うはずです。
スープはコンソメ意外でも式場によってはコンソメ以外のスープをチョイスできる場合があります。
場合によっては、コンソメ以外をリクエストすれば変更してくれると思います。
日本人は熱々のものが好きな国民。
ラーメン、うどん、そば、と日本人は汁物に関しては熱々を好みます。
コンソメは冷めやすいスープなのでコンソメの提供はなるべく熱々の状態で提供したいものです。そうすれば招待したお客様は喜びます。熱いコンソメはとくに美味しいです。
ここで先程の補足です。
日本では一般的にスープはSoupeです。
このスープという言葉はSoupe(スープ)は英語からきています。
フランスではスープの総称はPotage(ポタージュ)です。
日本でポタージュと言えば、誰もがコーンポタージュかカボチャのポタージュと言いますよね。あの裏ごしたコーンやカボチャに牛乳や生クリームを加えて作ったものが日本ではポタージュと言っています。
とかく日本は英語やフランス語が入り乱れていてややこしいですよね。
ついでなので言いますが、意外と知らない人が多いのがワインです。
ワイン(Wine)は英語です。フランス語はヴァン(Vin)です。
- 赤ワインは「Vin Rouge」ヴァンルージュ
- ロゼワインは「Vin Rosé」ヴァンロゼ
- 白ワインは「Vin Blanc」ヴァンブラン
料理がフランス料理なのだからワインもフランス語でいいような気がしますけどね
全部を日本語とかフランス語とか英語に統一しないのが日本らしいと言えば日本らしいですね
お魚料理
お魚料理:ポワソン(仏:Poisson)
結婚式のお魚料理ですが、使うお魚は数種類に限定されることが多いです。
- 真鯛(タイ)
- 伊勢海老
- オマール海老
- 鮃(ヒラメ)
ご存知の方も多いと思いますが、日本では赤(紅)色は縁起のいいおめでたい色です。
そして真鯛(タイ)は「おめでタイ」としておめでたい日には真鯛が使われます。
そして海老類は「腰が曲がるまで長生きできるように」という意味が込められます。しかも赤色ですね。
そういったことから真鯛あるいは海老類が主な食材として用いられます。
真鯛や伊勢海老は高級感も持ち合わせていて、更に美味しい食材なので結婚式でのお魚料理としては最上です。
参考:結婚式のコース料理の魚料理で喜ばれるゲストを魅了するおすすめの魚
お口直し
お口直し:グラニテ(仏:Granité)
グラニテはお魚料理とお肉料理のお口直しの氷菓です。
シャーベットっと思っていただいてよいと思います。
一昔前までのフランス料理のイメージってどんなイメージだったでしょうか?
フランス料理と言えば、
- バター
- 生クリーム
- 高カロリー
というイメージだと思います。
このイメージは先に話したお魚料理で使われるソースに当てはまります。
以前はバターや生クリームをたくさん使ったソースが主流でした。
そいうソースを使った料理の後はお口の中をリセットできたほうが次のメインディッシュを美味しく食べることができます。
またお魚料理の味(魚の香り)も残っているのでそういったこともリセットしたほうが、次の料理を美味しく食べることができます。
そこで必要になるのがグラニテなのです。
厳密に言うと本来はデザートとしてのシャーベット(ソルベ)とは違います。
グラニテは糖度が低くあくまでお口直しという位置づけです。
このグラニテですが、フランス料理に馴染みがないとグラニテの存在を知らない方が多くいらっしゃいます。
グラニテを知らないとお魚料理の次にグラニテがテーブルに置かれたらビックリしますよね。
突然デザートみたいなものが出てきたら、もうコース料理が終わったと思ってしまいます。
グラニテの存在を知っていると知らないとではかなり違いますね。
メニューには書いてあるものの意外とメニューは眺めて終わる人がほとんどです。
お肉料理
お肉料理:ヴィアンド(仏:Viande)
メインディッシュのお肉料理もほぼ使うお肉は決まっています。
- 牛肉
- 子羊
- 鴨
圧倒的に多いのは牛肉です。その中でもフィレ肉です。
やはり牛肉(とくにフィレ肉)は格上に位置づけれます。
牛フィレ肉は間違いなく万人受けするお肉です。
最近では子羊を使うところもありますが、子羊の場合は好き嫌いがある食材なのでメイン料理にする場合は慎重に選択した方がよいです。
好き嫌いの原因は、羊特有の匂いが原因ですね
あまり多くはありませんが、鴨肉をメインディッシュとすることもあります。
でも、鴨は晩秋から冬の時期が望ましいと思うので、その頃に式を挙げる方には良い選択だと思います。
結婚式のフランス料理のお肉料理ということで、合わせておすすめしたい食材があります。
それはフォアグラとトリュフです
フォアグラとトリュフは普段は余り食べる機会がないので、ぜひ招待したお客様にも食していただければと思います。
とくに若い方ははじめて食べたフォアグラとトリュフが招待された結婚式だったら、その招待された結婚式が思い出になることでしょう。
【選んで後悔なし】結婚式のメインディッシュは牛フィレのロッシーニ風がおすすめ
デザート
デザート:デセール(仏:Dessert)
披露宴でウェディングケーキを入刀した後のケーキは人数分にカットしてデザートが出た後に各テーブルに配られます。
そういった兼ね合いもあるので、デザートはなるべくウェディングケーキとは被らないものが良いですね。
極端な例ですが、ウエディングケーキはほとんどの場合、ケーキの間にイチゴが挟んであります。
ざっくり言うとショートケーキみたいな感じです。
なのでコース料理のデザートにショートケーキに似たケーキがあると同じようなものが2つになってしまします。
デザートのあとはコーヒーが出てコースは終了となります。
まとめ
結婚式のフランス料理のメニュー構成はおわかりいただけたでしょうか。
基本的な構成と料理の内容が少しでもわかると、試食会付きのブライダルフェアに行くときも今まで馴染みがなかったフランス料理のコースのメニュー説明をきいても安心ですね。
試食会のメニューを見ると、メニューの書き方でシェフの素材へのこだわりも見えてきます。
参考:フレンチのメニューの書き方でこだわりを伝え売上を上げる