結婚式のメインディッシュのおすすめは牛フィレのロッシーニ風です
結婚式のメインディッシュをどれにしようか、どうしようか迷っていませんか?
メインディッシュで迷ったら「牛フィレのロッシーニ風」をおすすめします。
なぜなら
「牛フィレのロッシーニ風」はゲストをおもてなしする最上級の料理です。
なぜ「牛フィレのロッシーニ風」はおもてなしで最上級の料理なのか、なぜおすすめするかを18年間料理業界で働いていた元料理人の経験を元に解説します。
この記事を読んだあとは結婚式のメインディッシュは迷わず「牛フィレのロッシーニ風」をメインディッシュにしたくなります。
牛フィレのロッシーニ風とは
牛フィレのロッシーニ風とは、牛フィレ肉の上にフォアグラのソテー(ポワレ)をのせその上から削ったトリュフを散らす料理です。
「ロッシーニ」という名前の由来
牛フィレ肉
料理業界では牛フィレ肉というのは、お肉の中でも格上の存在です。
牛フィレ肉は、牛一頭から少量しか取れない希少な部位です。
フィレ肉の部位は運動量が少ないので硬い筋がもなくキメが細かく脂身が少ないのが特徴で、老若男女に好まれる部位です。
牛フィレ肉については以下の記事を参考にしてください。
結婚式のメインのお肉料理は牛フィレ肉を使ったメニューが喜ばれます
牛フィレ肉でも種類があるので詳しく知りたい方はこちら「【知っておきたい!】結婚式のメインディッシュで使われる牛肉の違い」を参考にしてください。
フォアグラ
フォアグラとは「foie gras 太った肝臓」という意味でガチョウやカモ(アヒル)に餌を沢山与えることで肝臓を大きくしたものです。
フォアグラには2種類あります。
- ガチョウ:フォアグラ・オア
- カモ:フォアグラ・カナール
ガチョウ:フォアグラ・オアの特徴
色は白に近く、味は比較的アッサリしています。
現在はあまりガチョウのフォアグラは需要がありません。
ガチョウは飼育期間が長く生産コストがかかります。
裏を返せばそれだけ「高級」「高価」ということになります。
カモ:フォアグラ・カナールの特徴
カモのフォアグラはガチョウのフォアグラに比べるとトロッとした食感があり濃厚さを感じます。
色はガチョウのフォアグラと違いベージュのような色合いです。
現在はカモのフォアグラが主流となっています。
それというのカモのフォアグラはガチョウのフォアグラよりも飼育が容易で生産コストが低く抑えることができるため、価格が安いということが要因です。
トリュフ
トリュフの最大の特徴は「芳醇な香り」です。
しかし、この香りは人によって感じ方が違うので例え方や表現が難しい香りです。
実際にこの香りを体験すれば、その人なりの表現が生まれるはずです。
トリュフはキノコの一種で土の中に埋まっています。
トリュフを採るには豚や犬を使って匂いを嗅ぎつけたところを掘って採取します。
トリュフはほぼ栽培はされていませんので、とても希少価値が高い食材です。
トリュフには大きく分けて2種類あります。
- 黒トリュフ
- 白トリュフ
最高級のトリュフは希少価値が高く価格もかなり高くなります。
白トリュフは黒トリュフよりも更に希少価値が高いので、価格も数倍高くなります。
価 格 | |
---|---|
黒トリュフ | 250,000 円 / kg |
白トリュフ | 1,000,000 円 / kg |
結婚式で使用する場合は黒トリュフになりますが、これほど高価なトリュフを使うことはほとんどないと思ってください。
こういう高価なトリュフはミシュランの星付きクラスなど一部のレストランに限られます。
「牛フィレのロッシーニ風」の多くはトリュフを刻んでソースの中に入れ牛フィレとフォアグラの上からソースをかけるスタイルです。
このときのトリュフが入ったソースをペリグーソースといいいます。
ペリグーソース(Sauce Périgueux)
マデラ酒やポルト酒、フォンドヴォー、トリュフを使って作られた贅沢なソースです。
フォン・ド・ヴォー(fond de veau)って聞いたことがあると思いますが、フォン・ド・ヴォーとは仔牛の骨付き肉やスジ肉をオーブンで焼いてから作られるソースです。
これから話すことは実話です。
トリュフって、普段めったに見る機会がない食材です。
ペリグーソースには刻んだトリュフが入っているわけですが、やはり見慣れていない食材のため、思わぬことをゲストに言われることがあります。
- このお皿にコゲ(焦げ)が入ってるよ
- なんかゴミみたいなのが入っているよ
このようなことを実際にゲストの方に言われます。
なんとなく言ってしまうのもわかる気はします。
ソースの中に細かな黒いものが入っているわけですからね。
もちろんゲストにそう言われればご説明します。
おもてなしとして最上級な一皿
「牛フィレのロッシーニ風」には世界三大珍味と呼ばれている2つの高級食材、フォアグラとトリュフが入っています。
世界三大珍味の「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」は名前を聞いたことがある人もいるかと思います。
世界三大珍味というだけあって、それぞれの食材が希少で高価という認識を持たれている食材です。
そして「牛フィレのロッシーニ風」の食材、トリュフ、フォアグラに次ぐ牛フィレ肉。
牛フィレ肉も一頭からわずかしか取れない希少部位で高価です。
- 牛フィレ肉
- フォアグラ
- トリュフ
つまり「牛フィレのロッシーニ風」は高級食材で作られた最高の一皿ということです。
ゲストをおもてなしする上で、これ以上の料理はないと言っても過言ではありません。
料理のクオリティが安定
「牛フィレのロッシーニ風」はおもてなしの料理としては最高の一皿ということで多くの結婚式場でメニューに載せていることが多いです。
言ってみれば結婚式の定番料理とも言えます。
定番ということはそれだけ多く作り慣れている料理ということになります。
料理人も一般の方も同じことなんですが、同じ料理を数多く回数を重ねて作ると料理のできがよくなります。
同時に手際も良くなります。
ということは、料理のクオリティが安定しているということになります。
コース料理が新しくなると最初はなかなかうまく思い通りに作業ができないことがあります。
しかし作り慣れた料理は、体が勝手に動くように作業が進みます。
結果的にお客様に良い状態の料理を提供することができます。
専門料理の有名店ではいつも安定した美味しい料理を提供できるのは慣れた料理を作り続けているからです。
ゲストの満足度
コース料理のメインディッシュは一番印象に残る料理でもあります。
ちょっと大げさな言い方をすると、メインディッシュの料理で招待されたゲストの満足度が決まると言ってもいいでしょう。
ゲストには式が終わって気持ちよく帰路についてもらう意味でもメインディッシュは大事な料理です。
メインディッシュに「牛フィレのロッシーニ風」をもってくれば、ゲストの満足度は高くなります。
「牛フィレのロッシーニ風」はおもてなしとして最上級な一皿
最高の食材を使った「牛フィレのロッシーニ風」はゲストを満足させることができます。
コース料理のメインディッシュが弱いとゲストの中には満足度が低く良い印象が残らないことがあります。
料理を期待していたのに期待はずれだった
料理の印象が残っていない
料理のランクが低いのかな?とかんじてしまう
「いい結婚式だった!」と思われる要因に料理は大きく影響します。
「料理が美味しかった」=「いい結婚式だった!」
結婚式の料理が美味しいこと、満足できた事が「いい結婚式」ということに直結します。
反対にゲストが結婚式の料理で満足していただけなかった場合は、あまりいい印象を持たれず、そういう印象が強く残ってしまします。
まとめ
「牛フィレのロッシーニ風」はおもてなしとして最上級の料理です。
「牛フィレのロッシーニ風」を構成する食材は世界三大珍味「トリュフ」「フォアグラ」「キャビア」のうち2つの高級食材「トリュフ」「フォアグラ」を使った贅沢な一皿です。
メインの牛フィレもお肉料理で使う食材として格上のお肉です。
ゲストが高級食材で作った「牛フィレのロッシーニ風」を食べることで喜んでいただけ、満足度が上がります。
その結果、招待したゲストの満足度も上がり出席した結婚式がいい思い出として残り続けます。
いくらフォアグラは世界三大珍味で高級食材と言っても、レバーが苦手な人には合わないかもしれませんので、予め確認を取ったほうが無難です。
「牛フィレのロッシーニ風」は牛フィレの上にフォアグラがのっているので、フォアグラの香りが牛フィレに移ります。
レバーが苦手な人がフォアグラを外して食べたとしてもフォアグラの香りが残っているので美味しく牛フィレを食べられなくなる可能性があります。
結婚式のメイン料理で迷ったり、どれにするか決めかねてるときは「牛フィレのロッシーニ風」をおすすめします。