なぜ結婚式でフランス料理が選ばれるの？その理由と魅力を簡単解説

料理業界で18年間料理人として働いてきた経験をもとに結婚式でフランス料理の人気が高い理由を解説します。

この記事を読めば結婚式でフランス料理の人気が高い理由がわかるようになり、結婚式の料理を選ぶ基準になります。

それでは結婚式でフランス料理が選ばれている理由はいくつかあるので順に説明します。

フランス料理は格式ある料理

歴史的背景

フランスは、食文化において世界的に有名な国の一つであり、フランス料理が高級料理として認知されるようになったのは、18世紀以降に遡ることができます。

当時のフランスは、ヨーロッパ諸国で最も裕福で影響力のある国であり、料理にも多大な影響力を持っていました。

高度な技術

フランス料理には、高度な調理技術が必要です。

フランス料理には、ソースやブイヨンなどの基本的な要素が多く含まれており、これらを作るためには、厳密な温度管理、時間管理、材料の選択などが必要です。

また、フランス料理では、料理のプレゼンテーションや盛り付けにも多大な注意が払われます。

高級食材の使用

フランス料理では、高級な食材が多く使用されます。

例えば、トリュフ、フォアグラ、キャビアなどです。これらの食材は、価格が高く、手に入りにくいため、高級料理として認知されるようになりました。

フランスの食文化

フランスは、食文化に対する熱意が非常に高い国です。

フランスの人々は、食事を単なる栄養補給としてではなく、芸術的な表現として捉えており、美味しい料理を食べることは、豊かな人生の一部であると考えています

。そのため、フランス料理は、高級料理としてのイメージが定着することになりました。

フランス料理は世界三大料理

「フランス料理」「中国料理」「トルコ料理」は宮廷料理として発展しました。

フランス料理

フランス料理の宮廷料理は、特にルイ14世時代に発展しました。

彼の治世下で、宮廷料理は高級で精巧な料理となり、フランス料理の基礎が築かれました。

ルイ14世の料理人フランソワ・ヴァテルが編集した『ル・クイニエ・フランセーズ（Le Cuisinier françois）』は、当時のフランス料理の標準的なレシピ集となり、後のフランス料理の発展に大きく貢献しました。

中国料理

中国料理の宮廷料理は、中国史上最も栄えた明・清王朝の時代に発展しました。

この時代には、中国料理は非常に高度な技術や美学を持ち、宮廷料理人たちは料理だけでなく、器や飾りつけにもこだわりを持っていました。

特に清朝時代には、宮廷料理は「清宮菜」と呼ばれ、中国料理の最高峰として珍重されています。

トルコ料理

トルコ料理においても、オスマン帝国の宮廷料理が発展しました。

オスマン帝国は、中央アジアや中東、バルカン半島など多くの地域を支配し、様々な文化が混ざり合う中で宮廷料理は独自の進化を遂げました。

宮廷料理は非常に豪華で、多くのスパイスやハーブを用いた料理が特徴的です。

美味しい味わいが楽しめる

フランス料理は、品質の高い素材を使用することが特徴的です。結婚式での料理でも同様に、良質な食材を使用することで、美味しい味わいを楽しむことができます。

結婚式での料理選択の重要性

結婚式において、料理は欠かせない要素の一つです。ゲストが楽しむ時間の中で、食事は特に重要な役割を果たします。そのため、美味しい料理を提供することが、成功した結婚式において重要な要素となっています。

品質の高い素材の使用による味わい

フランス料理は、素材選びに非常にこだわり、品質の高い素材を使用することが特徴的です。このこだわりが、美味しい味わいにつながっているといえます。

例えば、牛肉については、厳選された和牛を使用することが一般的です。また、魚介類についても、新鮮な素材を厳選し、適切な調理法を用いることで、より美味しい味わいを楽しむことができます。

多彩な調理法による味わいのバリエーション

フランス料理は、多彩な調理法を用いることでも有名です。そのため、一つの素材から様々な味わいを楽しむことができます。例えば、肉料理においては、グリルやロースト、ブレゼなど、それぞれ異なる調理法で仕上げることができます。

また、ソースや付け合わせも、素材や調理法に応じて様々なバリエーションがあります。そのため、多彩な味わいを楽しむことができます。

フランス料理は見た目も美しい

フランス料理は、料理の見た目にもこだわっています。フランス料理は、盛り付けにも工夫があり、美しい色合いやアレンジで、まるでアートのような料理が提供されます。

結婚式という特別な場であるため、華やかな料理を提供することが求められます。フランス料理は、その見た目の美しさから、結婚式での料理に最適な選択肢となっています。

フランス料理は、高級感がある

フランス料理は、高級感があるというイメージがあります。結婚式は、人生の中でも特別な日の一つであり、普段とは違う華やかな雰囲気を求めるものです。

高級感のあるフランス料理は、結婚式との相性が良く、華やかで上品な雰囲気を演出することができます。

フランス料理は、バリエーションが豊富

フランス料理は、バリエーションが豊富で、様々な味わいを楽しむことができます。結婚式の料理は、多くの人が楽しめるよう、メニューのバリエーションが求められます。

フランス料理は、その豊富なバリエーションから、幅広い年齢層に対応できるメニューを提供することができます。

自分たちの理想のメニューを実現することができる

結婚式でのフランス料理はシェフとのカスタマイズが可能である事が多いため、自分たちの理想のメニューを実現することができます。

フランス料理は、世界的に高い評価を得ている料理の一つであり、そのクオリティや味わい、見た目の美しさに加えて、自由度の高いカスタマイズが可能であることも魅力的な点です。

ここでは、結婚式でフランス料理が選ばれる理由として、シェフとのカスタマイズが可能であることについて解説します。

シェフとの打ち合わせで理想のメニューを実現

フランス料理を提供するレストランや宴会場では、シェフとの打ち合わせができることが一般的です。

このため、結婚式でのフランス料理においても、シェフとの打ち合わせを通じて自分たちの理想のメニューを実現することができます。

シェフは、自分たちが好きな食材やイメージする料理のイメージを伝えることで、オリジナルメニューを作成してくれるでしょう。

また、フランス料理には多彩な料理があります。例えば、前菜やメインディッシュ、デザートなど様々な種類があります。

シェフとの打ち合わせで、それぞれの料理に合った食材や調理法を選ぶことで、料理の美味しさや見た目の美しさをより引き立てることができます。

オリジナルメニューの提供が可能

フランス料理には、定番のメニューがありますが、シェフとの打ち合わせでオリジナルメニューを提供することも可能です。

例えば、好きな食材を使用したオリジナルのフランス料理を作ることもできますし、フレンチの定番メニューをアレンジしてオリジナルの味わいを作り出すこともできます。

このように、フランス料理の特徴である多彩な調理法や素材を活かし、オリジナルなメニューを提供することができます。

ワインとの相性が良いため豪華な雰囲気を演出できる

フランス料理と言えば、ワインとの相性が良いとされています。結婚式でも、フランス料理とワインのペアリングを楽しむことで、より豪華な雰囲気を演出することができます。

また、ワインの種類によっては、料理の味わいを引き立てたり、調和をとったりすることができます。

ワインとのペアリング

ワインとのペアリングは、フランス料理に欠かせない要素の一つであり、結婚式においてもその重要性は高いです。

ワインと料理の相性が良いと、料理の味わいが一段と引き立ちます。例えば、魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワインを合わせるのが基本的なペアリングですが、料理によって合わせるワインの種類は異なります。

シェフと相談し、適切なワインを選ぶことで、より高級感ある雰囲気を演出することができます。

サービスが丁寧で、上品な印象を与える

フランス料理には、サービスの丁寧さが求められます。結婚式でも同様に、フランス料理を選ぶことで、上品な印象を与えることができます。

フランス料理のレストランでは、サービススタッフが上品なマナーで料理を提供する様子が印象的です。結婚式でも同様に、フランス料理を選ぶことで、上品な印象を与えることができます。

フランス料理のサービスは、料理だけでなくドリンクやパンなどの提供にも丁寧さが求められます。

特に、ワインに合わせたグラスの提供や、料理に合わせたお皿やカトラリーの選択など、細部まで配慮されたサービスは、ゲストにとっても上質な体験となります。

結婚式において、料理や演出だけでなく、サービスにもこだわりたいという方には、フランス料理がおすすめです。

上品な雰囲気とともに、料理とサービスを楽しめることで、素敵な思い出を残すことができるでしょう。

特別な時の料理

上述したようにフランス料理は格式ある料理なので言い換えれば「特別な時の料理」とも言えますね。

普段は食べる機会が少ない料理

フランス料理のイメージってどんなイメージですか？

おそらくほとんどの人は「高級」「贅沢」「豪華」という言葉が浮かんでくるのではないでしょうか。

現在はフランス料理をフレンチと言ってカジュアルに食べることができるものもありますが、なかなか食べる機会が少ない料理です。

フランス料理を食べる機会

ほとんどの人は記念日やクリスマスディナー、招待された結婚式などでしか食べる機会がないと思います。

こんなふうにやはりフランス料理は特別な時の料理という位置づけですよね。

家では作ることが難しい

フランス料理は家でつくることが難しい料理です。

中には家でフランス料理を作る人がいるかもしれませんけど、一般の人にはハードルが高い料理です。

理由は大きく分けて2つ有ります。

上記2つは実際はネットなどで揃いますが、やはりハードルが高いことにはかわりありません。

こうしたことから

となってしまいます。

しかも特別なときでなければ食す機会がありません。

フランス料理のイメージとフランス料理の有名な食材。

参考：フォアグラとトリュフを使った代表的な料理

ここで質問です。

はじめて「キャビア」「フォアグラ」「トリュフ」を食べたのはいつですか？

おそらく招待された結婚式ではじめて食べたと答える人が多いと思います。

「キャビア」「フォアグラ」「トリュフ」は家で食べることはほぼないですよね。

あるとしたら正月のおせちにキャビアが少し入っている程度です。

いずれにせよ普段の食卓に並ぶ食材ではありません。

先程も触れましたが、フランス料理の食材を調達するのは難しいんです。

そういったことからもフランス料理は特別なときに食べる特別な料理だということになります。

フランス料理は高級なイメージでもわかるように料理の料金も高めです。

高級だから料金が高いのはフランス料理だけではなく日本料理もお寿司屋さんも中華料理も同じです。

お金持ちは別ですが。

結婚式の形式

現代の結婚式では、ウェディングドレスが中心的なファッションアイテムとして位置付けられています。

ウェディングドレスは、カップルの結婚式のスタイルやテーマに合わせて選ばれ、個性的なデザインやアレンジが施されることが一般的です。

また、ウェディングドレスに合わせて、アクセサリーやヘアスタイル、メイクアップなどのファッションアイテムも選ばれ、一緒に調和したウェディングスタイルを作り上げます。

やはりウエディングドレスには華やかなテーブルと「高級」「贅沢」「豪華」なフランス料理が似合います。

時代背景

フランス料理は特別な料理ですが、最近は以前に比べると少し身近に感じるときもあります。

それは1990年代に放送された「料理の鉄人」の影響があります。

フランス料理の鉄人を「フレンチの鉄人」と称していました。

そこから日本人はフランス料理のことを「フレンチ」と言うようになり身近に感じるようになったと思います。

なぜフランス料理が「フレンチ」なのか。

日本人は略すのが好きなので最初の「French」の部分だけを言ったわけです。

イタリア料理も「イタリアン」と言ったほうがカジュアルに感じ、より身近な料理に感じます。

とくに今の若い世代は、フランス料理 = 「フレンチ」です。

「フレンチ」= カジュアル・ライトな感じになるので、「高級」「贅沢」「豪華」ということはあまり感じてないのかもしれませんね。

昔と違って高級フランス料理ばかりではありませんし。

フランス料理をカジュアルに感じ親しみの気持ちと、フランス料理の持つ特別感がうまい具合にマッチして、それが結婚式の料理を決めるときにフランス料理を選ぶ要因になっています。

結婚式の料理でフランス料理が選ばれない理由を探す方が難しいです。

まとめ

フランス料理は、結婚式での料理選びにおいても人気が高いです。

フランス料理は格式があり日本人が持つフランス料理に対するイメージが「特別感がある時の料理」ということがわかりました。

フランス料理は、品質の高い素材を使用することで、美味しい味わいを楽しむことができます。また、繊細で美しい盛り付けが特徴的で、見た目の美しさも楽しめます。

シェフとのカスタマイズが可能で、自分たちの理想のメニューを実現することができます。さらに、ワインとの相性が良いため、より豪華な雰囲気を演出することができます。

そして、フランス料理のサービスは丁寧で上品な印象を与えるため、結婚式の華やかな雰囲気に合います。

こういったことから結婚式でのフランス料理は、ゲストに楽しい思い出を与えることができます。