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結婚式のフランス料理がなぜ冷めやすいのか?お答えします

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  • 結婚式の料理って冷めている印象がある。
  • なぜ冷めているんだろう?
  • どこの式場も料理は冷めているの?
  • 結婚式の料理ってそういうものなの?

料理業界で18年間料理人として働いた経験をもとに結婚式のフランス料理がなぜ冷めやすいのかわかりやすく解説します。

この記事では結婚式のフランス料理がなぜ冷めやすいのか具体的な例をあげて説明していくので、この記事を読んだあとはなぜ結婚式のフランス料理が冷めやすいのかわかるようになります。

これから説明することは結婚式のフランス料理以外の料理や結婚式以外の大勢が集まる宴会場などにも共通する内容です。

前提として、料理を提供する側は温かい料理は温かい状態で提供することを第一に考えています。そのために料理が冷めないように全力で早く盛り付けを行っています。またお皿を温めておくなどいろいろなことを行っています。

料理によって冷めやすい料理があります

温かい料理の中でも冷めやすい料理があります。

  • もともと熱々ではない料理
  • 濃度がついていないスープやソース
  • アンダーソースの料理

コースのメインの料理にローストビーフという場合が多いのですが、この料理は冷めやすい料理の一つです。ローストビーフの場合は、お肉の中まで完全に火を通す料理ではありません。

お肉の仕上がりをミディアムレアぐらいに仕上げるため、ローストビーフは仕上がる時点でも中は熱々ではありません。

更にローストビーフを提供する場合は、大きな肉の塊から1人分をカットするので、カットした面から熱が逃げやすくなります。

濃度がついていないソースやスープは冷めやすくなります。

例えば、お吸い物とカレーだとカレーの方が冷めにくく保温力もあります。

結婚式ではスープにコンソメスープが出ることが多いのですが、コンソメスープはお吸い物と同じくスープ自体に濃度がなく保温力がないために冷めやすくなります。

コンソメスープは冷めやすいので、蓋付きのスープカップでお出ししたり、ゲストのテーブルでスープを注いだりと冷めないように工夫をします。

ラング
ラング
濃度がない汁物に蓋をするのは日本料理のお椀も同じですよね。

お肉の料理もお魚の料理もソースが少ない料理とアンダーソースの料理はは冷めやすくなります。

これから説明することは先に言った「濃度がないソースは冷めやすい」ということに関連しています。

ソースやスープに濃度がないと冷めややすくなりますが、逆にソースやスープに濃度がついていると、ソースやスープ自体に保温力があります。

ソースは多めの方が料理は冷めにくくなります。

温かい毛布を掛けているイメージ。

ソース自体に保温力があれば、お魚やお肉の上からソースを多めにかけてあげれば、料理を保温できることができます。

そしてアンダーソースの料理も冷めやすい料理の一つです。

アンダーソースの料理というのは、ソースがお魚やお肉の下に敷いてあるソースのことです。

お皿の上に最初にソースを敷いて、その上にお魚やお肉を置きます。

これはなんで冷めやすいかというと、お魚やお肉にソースがかかっていないため、お魚・お肉がダイレクトに空気にふれているため熱が奪われる時間が早くなります。

最近では、お皿に描くようソースを添える料理が増えました。

この料理も冷めやすい料理です。

先程言った、「少ないソース」「アンダーソース」が当てはまります。

式場の構造的な問題で料理が冷めやすくなります

これはどういうことかというと、披露宴の会場と調理場が離れている場合。または最終的な料理を盛り付ける場所が離れている場合です。

例えば、披露宴の会場が建物の3階で調理場が1階の場合です。

見かけたことがある人もいるかも知れませんが、上層階に料理を運ぶ手段として、リフト、ダムウェーター(小荷物専用昇降機)というものを使って下の階から上層階へ料理を運ぶ方法です。

温かい料理を1階の調理場で最終的な盛り付けまで行って、上層階まで料理を運ぶとお客様に料理が届くまでにかなり時間がかかってしまい当然料理の熱は逃げてしまいます。

料理を作る場所、盛り付ける場所、提供する場所が離れれば離れるほど料理が冷めやすくなっていきます

式場によって建物の構造は違うので建物の構造も料理が冷めやすくなる原因になる場合があります。

ブライダルフェアの試食会に行くときは式場の構造も頭の中に入れておくと良いですね。

試食会についてはこちら「【これで安心】結婚式の試食会で確認しておきたいポイントを徹底解説」を参考にしてください。

料理を提供するまでの時間が影響します

先述した「式場の構造的問題」も料理を提供するまでの時間の中に入りますね。

ここで話すことは式場の構造的な問題での時間ではなく、それ以外の料理を提供するまでの時間についての解説です。

料理を運ぶまでの時間

結婚式のフランス料理はコース料理なので、一皿目が終わりそうになったら、次のお料理を式場の担当者が調理場に次の料理を出してもらうよう声をかけます。

そして調理場では温かい料理の場合は一斉に料理の盛り付けをはじめるわけです。

そして仕上がった料理から順次提供されます。

問題はここからです。

式場の各テーブルにはサービス担当がいて、その担当がお料理や飲料をテーブルに運びます。

テーブルの担当者が料理を運ぶので、担当者がいかに料理を早く運べるかで料理の温度が決まります。

しかし、そう簡単に思い通り段取り良く料理を運ぶことはできません。

各テーブルはテーブルごとに状況が違いますし、さらに次の料理を運んでくるには、今のテーブルの上にあるお皿を下げなければなりません。

ラング
ラング
料理は提供できる状態ですが、各テーブルにお料理が運ばれるまでにはタイムロスが発生します。

そしてお皿を下げ終わったら、次に出来上がった料理をテーブルまで運びます。

このとき出来上がった料理をテーブルまで運ぶ距離も関係します。

披露宴会場の料理を運ぶテーブルが遠ければ、それだけ時間が時間がかかってしまいます。

それだけで料理が冷める要因になります。

とくに夏の披露宴会場はクーラーの冷風があるので、夏の披露宴はとくに料理が冷めやすくなります。

招待したゲストの数

お料理がテーブルまで運ばれるまでにはタイムロスが発生しますと言いました。

これは招待されたゲストの人数でも変わってきます。

人数が多くなると披露宴も広い会場になります。

料理を運び出すところは1ヶ所の場合がほとんどですので、会場が広ければその分料理を運ぶ時間が長くなってしまいます。

まとめ

結婚式のフランス料理がなぜ冷めやすいのかおわかりになったでしょうか。

料理を作っている側もサービスする側ももちろん最善の努力をして少しでも温かい料理を届けようとしていますが、料理が冷めやすくなる要因は多々あります。

同じフランス料理でもレストランは温かいまま提供されます。

レストランの場合は少人数のお客様の対応がほとんどですし、調理をするところもホールに近いところにります。

結婚式のような大人数でのフランス料理のコース料理の提供はレストランと比べて難しいのです。

しかし、現在の比較的新しい結婚式場では今回説明した問題点を少なくする設計で建てられていて、以前に比べるとそういう問題は減ってきています。

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